大手日系自動車メーカーが、最高130km/hでのADAS試験を可能にするGST 120 Plusの初号機を導入しました。

納入は、Euro NCAP 2026プロトコルで導入される新たな高速試験シナリオに対応し、自動車メーカーによる先進運転支援システム(ADAS)の検証を支援するために開発されたGST 120 Plusにとって、重要なマイルストーンとなります。より高い試験速度に対応可能なEuro NCAP認定ADASターゲットプラットフォームはGST 120 Plusのみであり、自動車メーカーが高度化する安全試験要件に対応するために必要な試験能力を提供します。
次世代の車両安全試験を支えるGST 120 Plus
Euro NCAP 2026プロトコルは、これまでの評価スキームの中でも特に大きな改訂の一つであり、1,200を超える新たな試験シナリオが追加されました。また、高速道路や自動車専用道路での走行を含む、実際の交通事故に近い条件をより重視した評価内容となっています。これに伴い、より高速での試験が可能な試験ソリューションへのニーズが高まっています。
初号機となるGST 120 Plusは現在、日本の自動車メーカーで運用されており、さらに7台の納入も予定されています。これには、自動車メーカー、新興バッテリーEVメーカー、中国の主要NCAP試験機関への導入が含まれます。
AB DynamicsのTrack Test Systems部門 ビジネスディレクターであるAndrew Pickは次のように述べています。
「GST 120 Plusは、Euro NCAP 2026プロトコルへの対応を念頭に開発しました。新プロトコルは、自動車メーカーの試験能力に大きな要求を課しており、特に従来の評価スキームには存在しなかった高速試験シナリオへの対応が求められています。
私たちの知る限り、130km/hで動作可能なADAS試験プラットフォームがOEMで運用開始されるのは世界初です。2026プロトコルによって業界全体の基準はさらに引き上げられており、早期から多くの引き合いをいただいていることは、自動車メーカーがこの高速試験能力の整備を急速に進めていることを示しています。」
高速Euro NCAP試験向けに設計
2025年12月に発表されたGST 120 Plusは、実績のあるGST 120プラットフォームをベースとしながら、高速試験に対応するためのさまざまな改良を加えています。バッテリー容量の増加、最新のブラシレスモーター技術、最適化されたギア比の採用により、最新プロトコルで求められる試験速度を実現しています。
また、各車輪にABSブレーキを装備することで安定性を向上させるとともに、制動距離を短縮しています。試験に必要なトラック長を最小限に抑えることで、既存の試験場設備をより効率的に活用できます。GST 120 Plusは、標準的な80km/h試験速度まで130m未満で加速可能です。
増加する試験の複雑化への対応を支援
大幅に増加する試験要件に対応するお客様を支援するため、AB Dynamicsではトラック試験ソフトウェア内に、事前設定済みのEuro NCAP試験シナリオライブラリを提供しています。GST 120 Plusには「Euro NCAP 2026 Special Group」があらかじめインストールされており、最新の高速試験シナリオをすぐに実行することが可能です。
GST 120 Plusは、完全なADAS試験エコシステムの一部として、AB Dynamicsの走行ロボット、ADASターゲット、およびSynchroソフトウェアとシームレスに連携します。これらのシステムを組み合わせることで、高度に自動化された高精度かつ再現性の高い車両試験を実現し、自動車メーカーの開発および検証プロセスを支援します。
GST 120 Plusの詳細については、製品仕様書をご覧ください。 こちらからダウンロードいただけます。